こんなお悩みはありませんか?
- 暑くなくても手や脇に大量の汗をかく
- 汗で衣服が濡れてしまう
- 握手や物を持つことが困難
- 汗染みが気になって暗い色の服ばかり着てしまう
- 体臭が気になる
- わきが(腋臭症)に悩んでいる など
多汗症とは?
![多汗症とは?](https://fujii-clinic.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/3702532_s.jpg)
多汗症は、日常生活に支障をきたすほど過剰に汗をかく状態を指します。気温や運動とは無関係に大量の汗が出るのが特徴で、単なる汗かきとは異なります。
健康上の悪影響が出ることはありませんが、身体的な不快感や周囲からの視線などによって生活の質(QOL)を低下させる要因になる疾患です。適切な治療により症状の改善が期待でき一部は保険適用が可能ですので、気になる場合には早めの治療をおすすめいたします。
多汗症が起こりやすい部位
腋窩(脇の下)
衣服の汗染みのほかわきがの原因となることもあり、社会生活に影響を与えやすい部位です。
手掌(手のひら)
握手や書類の取り扱いなど、日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。
足底(足の裏)
靴下や靴の中が湿った状態となり、においや水虫など皮膚トラブルの原因となることがあります。
頭部・顔面
髪の毛が濡れたり化粧が崩れたりするため、社会生活での不安につながります。
多汗症の原因
- 自律神経系の過剰反応
- 遺伝的要因
- ホルモンバランスの乱れ
- 精神的ストレス
- 甲状腺機能亢進症などの基礎疾患 など
多汗症の治療
外用薬による治療
エクロック®ゲル・ラピフォート®ワイプ
汗腺に作用して発汗を抑制する塗り薬です。脇の多汗症では保険適用となり、1日1回の使用で効果が期待できます。
イオン導入(イオントフォレーシス)
水を入れた容器の中に患部を浸し、微弱な電流を10分程度流します。この過程で生じた水素イオンが汗孔(かんこう:汗の出口)を潰し、発汗量を減らします。手のひらや足の裏の多汗症の治療に用います。
ボトックス注射
神経から汗腺への信号を遮断し、発汗を抑制します。1回の治療で4~5か月の効果が持続し、特に脇の多汗症には保険適用があります。
当院では、アラガン・ジャパン社製の「ボトックスビスタ®」(自費)と、GSKグラクソスミスクライン社製の「ボトックス®」(保険)を取り扱っています。
原因疾患の治療
甲状腺機能亢進症など、他の病気が原因となっている多汗症を二次性多汗症と言います。この場合は原因疾患の治療を行います。原因疾患が治癒すれば、多汗症も自然と改善することが多いです。