わきが(腋臭症)

わきが(腋臭症)

こんなお悩みはありませんか?

  • 脇の臭いが気になる
  • 衣服に臭いが染み付く
  • 人前に出るのが不安
  • 汗の量も気になる
  • においのせいで社会生活に支障がある など

わきがとは?

わきがとは?

わきが(腋臭症)は、脇の下から独特の強い臭いが発生する状態を指します。わきが自体が体調に影響することはありませんが、わきが特有の強いにおいのために、社会生活に支障をきたすことがあります。ご自身ではわきがに気づきにくいこともあり、周囲から指摘されてショックを受けておられる方も多いでしょう。

勘違いされることも多いですが、“わきが=体臭の強さ”というわけではありません。適切な治療により、症状の改善が期待できます。

わきがの原因

わきがは、汗腺の一種であるアポクリン腺から分泌される汗が、皮膚表面の細菌によって分解されることで発生します。特に脇の下にあるアポクリン腺が広範囲に発達している場合は、わきがになりやすい体質と言えます。それに加えて、わきがの発症には以下の要因が関係しています。

遺伝的要因

わきがの体質は遺伝的な傾向があり、家族に同様の症状がある場合も多く見られます。特に両親ともにわきが体質であれば、高い確率で子に遺伝するとされています。

ホルモンバランスの変化

思春期以降に症状が出現することが多く、ホルモンバランスも影響していると考えられています。特に女性は妊娠や出産、月経などで性ホルモンが変動する時期にわきがになりやすい傾向にあります。

生活習慣

不規則な生活や過度なストレス、不適切な衛生管理などもわきがを悪化させる要因となります。

わきがの治療

わきがの治療法には様々な方法がありますが、当院では皮弁法(反転剪除法)による治療を行っています。ただし、必ずしも治療が必要というわけではなく、生活習慣の改善や脇の脱毛、多汗症治療 でも改善が図れる場合があります。
 

皮弁法(反転剪除法)

皮弁法は、わきの下の皮膚を切開して反転させ、アポクリン腺を直接目で確認しながら除去する手術です。確実にアポクリン腺を除去できるため、再発率が低く、効果的な治療法として知られています。

施術の流れ

1.カウンセリング

専門医が症状を詳しくお伺いし、においの程度や汗の量などを確認します。患者様のお悩みや生活環境をお聞きしながら、最適な治療法をご提案いたします。

2.治療計画の立案

手術が必要と判断した場合、アポクリン腺の分布状態を確認したうえで切開位置や範囲を決定します。この際、術後の経過についても詳しくご説明いたします。

3.施術

手術は局所麻酔下で行います。脇の下の中央部を3~5cm程度切開し、汗と臭いの元になるアポクリン線を目で確かめながら取り除きます。
手術は通常1時間程度で終了し、日帰り手術が可能です。

※保険適用可

4.術後ケア

手術直後は圧迫固定を行い、出血や腫れの軽減を図ります。
医師より術後の注意点や生活上の制限について詳しく説明いたします。

手術に伴う脇の状態変化について

  • わきがの手術では皮膚を切開するため、治癒後に切開部位が硬くなったり、色素沈着が残ったりすることがあります。ただし、シワに沿って切るため傷跡はほとんど目立ちません。
  • 手術後は腋毛の量が減少します。個人差がありますが、元の10~20%程度になります。

5.経過観察

定期的に通院いただきながら回復状況を確認し、必要に応じて追加の処置やケアを行います。通常、治癒までは女性で3週間程度、男性で4週間程度かかりますので、完治まで責任を持ってサポートいたします。

Tel.06-6251-0111