こんなお悩みはありませんか?
- やけどや外傷、かつて受けた手術の傷跡が気になる
- 傷跡が赤く盛り上がっている
- 傷跡にかゆみや痛みがある
- 傷跡による動きの制限がある
- 傷跡の色素沈着が気になる など
外傷ややけどの傷跡について
外傷ややけどの後に残る傷跡が赤く盛り上がったり(肥厚性瘢痕)本来の傷より大きく広がってかゆみや痛みを伴ったり(ケロイド)することがあります。特に顔や腕などの露出部位の傷跡は心理的な負担となることも多く、適切な治療が望まれます。また、重症のやけどでは、皮膚の「ひきつれ」により関節の動きが制限される瘢痕拘縮を起こすことがあります。
皮膚のふくらみを除去したうえで、可能な限り目立たなくさせることで、自然な皮膚に近づけることができます。すべての傷跡が治療の適応になるわけではありませんが、気になる際はお気軽に当院へご相談ください。
瘢痕の修正術の詳細
外科治療(手術)
瘢痕組織を丁寧に切除し、特殊な縫合で修復する治療です。傷跡を目立ちにくくするため、傷の状態に応じて直線的な切除やジグザグ切除などの手法を選択します。手術後は3か月程度のテープ固定が必要になりますが、これにより正常な皮膚の状態に近づけることができます。
肥厚性瘢痕や瘢痕拘縮に特に効果的ですが、ケロイドの場合は慎重な判断が必要です。
薬物療法
ステロイド注射、内服薬、外用薬などを使用し、赤く盛りあがった腫瘍部を改善します。特に手術による修正が難しいケロイドに対して効果的で、圧迫療法と組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。通常3~6か月の長期治療が必要となりますが、手術が適さない部位や状態での標準的な治療法となっています。
瘢痕の状態によっては、手術と薬物療法を組み合わせることもあります。
施術の流れ
STEP1
診察・カウンセリング
専門医が傷跡の状態を詳しく診察し、瘢痕の種類や程度を判断します。患者様のご希望もお聞きしながら、最適な治療法をご提案いたします。治療の適用の有無についてもこの際にご説明します。
※自費診療による修正も可能です
STEP2
治療計画の立案
瘢痕の状態、部位、患者様の生活環境などを考慮し、具体的な治療計画を立てます。手術か薬物療法か、また両者の組み合わせが必要かを検討します。
STEP3
施術
局所麻酔下で手術を行います。
事前のデザインに沿って瘢痕組織を丁寧に切除し、特殊な縫合方法で修復します。
STEP4
術後ケア
手術直後からテープなどを使用して適切な圧迫固定を行います。
その後、医師より術後の注意点や生活上の制限について詳しくご説明いたします。
STEP5
経過観察
最終的な完成までは3~6か月程度かかります。その間は定期的な通院で回復状況を確認し、必要に応じて追加治療を行います。
薬物療法の場合は、効果を見ながら投与量や期間を調整します。