心斎橋藤井クリニック SHINSAIBASHI FUJII CLINIC

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その他治療(形成外科)

逆さまつげ(睫毛内反症)や包茎治療、臍ヘルニア(臍突出症)、陥没乳頭を日本形成外科学会認定形成外科専門医が丁寧、きれいな仕上がりにこだわって治療を行います。

形成外科 その他の施術

逆さまつげ(睫毛内反症)

まつ毛が内側に向かって生える逆さまつ毛は、放置しておくと視力低下を生じることがありますので早めの治療をお勧めいたします。

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陥没乳頭

生まれつきや、炎症などにより常時陥没している乳頭を表に出して治す手術です。

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臍ヘルニア

一般に「でべそ」と言われる臍ヘルニア(臍突出症)を本来の臍の形態を取り戻す治療です。

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包茎治療

真性包茎は、健康保険が適用されます。泌尿器科でも治療されますが、私たち形成外科は術後の傷が目立たないように、縫合することが可能です。

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口唇裂の2次修正術

乳児期の口唇裂の手術後、成長に伴って再度手術が必要になることがあります。その場合、成長に合わせて口唇修複を行っています。

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耳垂裂・耳介変形修正

耳垂裂および欠損の治療は健康保険適用になりますが、状態や程度によって治療方法が異なりますので、事前に受診してから費用を見積もります。

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瘢痕(傷跡)の治療

ヤケドや事故によるケガ、ケロイド状の傷跡や、肥厚性瘢痕となった患部を可能な限り目立たせないようにする工夫をして傷跡を修正します。

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逆さまつげ(睫毛内反症)治療について

まつ毛が内側に向かって生える睫毛内反(逆さまつ毛)は、角膜を傷つけて炎症をおこします。

逆さまつ毛の治療を受けられる患者さまは、先天的にまつ毛が内側に向いており、常に角膜が刺激されるため、慢性結膜炎を起こし、徐々に視力低下を生じることがあります。

こんな方におすすめです。

  • いつも目がころころして異物感がある。
  • 涙が止まらない。
  • 視力低下が顕著になってきた。

院長からのメッセージ

手術室

治療方法は、睫毛から約2mm下のまぶたの皮膚を切開し、睫毛の毛根を外側に向ける処置を行い、いかに角膜から睫毛の向きを離れる方向にもっていくかが鍵となります。
この逆さまつ毛の治療は、睫毛の病的な状態を解消する手術ですが、最内側部分の内反症や睫毛乱生症については、毛根の除去を行わないと改善できない場合があります。
患者さまの中には、二重まぶたを同時に希望される方がいらっしゃいますが、あくまでも睫毛内反症の治療を行っているのですから、参考程度とお考えください。

逆さまつげ(睫毛内反症)のQ&A(もっと詳しく知りたい)

術後すぐに洗顔ができますか?

患部の洗顔は抜糸後からです。

手術時間や術後は腫れますか?

手術時間は、1時間半程度で終わります。術後の腫れは程度に差はありますが、ほとんど腫れません。

術後の内出血は起こりますか?

まぶたの皮下出血はほとんどわからない程度です。しかし術後、激しい運動や、アルコールの摂取などは、極力避けて可能な限り安静と患部を冷やす事を患者さまに勧めています。

術後の傷跡は目立ちませんか。手術したことが他人にわかりませんか?

傷跡について、患者さまからよく聞かれる質問です。まぶたの皮膚は非常に治癒が早く、傷跡も数カ月でほとんど目立たなくなります。他人からみてもほとんどわかりません。

術後見た目の印象が変わるようなことはありますか?

目がくっきりとなるため、他人には印象が変わってみられることがあります。

子どもでも手術は受けることができるでしょうか?

中高生のお子さまでも治療可能です。

陥没乳頭の治療について

陥没乳頭とは、乳頭が常時陥没している状態で、引き出そうとしても容易に突出しないものをいいます。

こんな方におすすめです。

  • 将来、授乳の機会が予想されるが、乳頭の陥没のために授乳ができないと予想される場合や、過去に授乳の機会があったが、陥没乳頭のために授乳ができず乳腺炎などを生じた既往歴がある場合。
  • 乳頭陥凹部に脂垢がたまることにより、細菌感染を生じ乳腺炎を併発し、何度も切開排膿を行った既往がある場合。

院長からのメッセージ

一般的に陥没の程度により、重症度も治療方法も異なります。軽症のものは、乳頭周囲に皮膚が堤防状に高まりがあり中心部のみが陥没しているもので、重症のものは、乳管束という組織が乳頭を強く牽引しているため、陥没が生じます。
将来、授乳するかどうかによっても手術方法は異なります。一概に陥没乳頭の治療といっても、さまざまな治療方法がありますので、専門の医療機関で診察ならびに治療を受けることをお薦めします。

陥没乳頭のQ&A(もっと詳しく知りたい)

治療方法を教えてください。

全く乳頭が突出しない重傷例では、手術が必要となります。乳頭と乳輪部分に切開を加え、陥没した乳頭を引き出し固定します。陥没状態によって異なるので、医師の診察を受けてください。

術後の通院は必要ですか。何回ぐらいの通院が必要ですか?

手術後の通院は、基本的に順調に経過した場合2〜3回の通院で結構です。しかし、傷の状態で通院日数が変更される場合もあります。医師の指示に従ってください。
具体的には、術後翌日、3日目(傷の消毒)、7日目(部分的な抜糸)、10日目(全抜糸完了と装具の除去)、1カ月後、3カ月後の予定で診察に来ていただきます。

手術の痛みはありますか?

手術中は局所麻酔薬を十分に投与しますので痛みは全く感じられません。しかし、麻酔の注射は多少痛みが生じます。(全く無痛と言うのはウソ)
術後2時間程度すると麻酔の効果が切れて、痛みを感じますが、耐えられない痛みではないので、安静にしていれば大丈夫です。(痛みの感じ方は個人差がある)

入浴・シャワーなどはいつからできますか?

術後、当日はシャワーでしたら大丈夫です。翌日から湯船に浸かることも可能です。しかし、手術をした乳頭を濡らすことは、避けてください。完全に浸かるのは、抜糸が終わってから(10日目以降)でしたら大丈夫です。

運動はしても大丈夫ですか?

通常の日常生活でしたら構いませんが、激しい運動は術後出血の原因になりますので避けてください。

下着はつけても大丈夫ですか?

いつも身に付けられているブラジャーで結構ですが、極端に乳頭を圧迫するきついものは、避けてください。少し大き目のものか、ワイヤーのない柔らかい素材のものを使用してください。

再発しても後日治療は受けられますか?

ほとんど再発することはありませんが、初回の手術から、4週間程度で再陥没することがあります。この場合、すぐには再手術を行うことはせず、約3カ月から6カ月後に再手術を行います。(傷が落ち着くのを待つため)

術後の合併症・後遺症はありますか?

非常に侵襲の少ない治療なので術後の合併症はありませんが、術後以下の事柄を稀に生じることがあります。術後、麻酔の効果が切れた場合、多少傷の痛みは生じます。傷跡は、最初は赤くなりますが、3カ月をピークに徐々に薄くなり、時間の経過とともに目立たなくなります。炎症後色素沈着:術後3カ月から6カ月間は多少目立ちますが、1年ぐらいで色素沈着は消失し、ほとんどわからない程度まで改善します。

でべそ(臍ヘルニア)治療について

臍ヘルニア(臍突出症)とは、一般に「でべそ」と言われるものです。単純に皮膚組織が突出しているものと、皮下組織の一部が欠損してヘルニアを合併しているものとに分類されます。

こんな方におすすめです。

  • 水着になったとき、おへそが突出して恥ずかしい思いをした。
  • 薄着をしたときに衣服の上から「でべそ」がわかってしまう。
  • 学校生活上や社会生活上、「からかい」の対象になる場合、適応となります。

院長からのメッセージ

近年、腹部を露出するような衣服を着ることにより、露出する機会も多く、へその形を気にする患者さまが多く見られます。「でべそ」の治療の目的は、可能な限り深い陥凹(臍窩)を作成して、本来のへその形態を取り戻すことにあります。
手術はへその周囲に局所麻酔を施し、余剰な皮膚と皮下組織を切除し臍相学的に整ったへそを作るようにします。手術時間は1時間程度、術後の痛みや出血はほとんどありません。
術後はしっかりガーゼとテーピングで圧迫を行います。抜糸は7日から10日程度。通院処置は、2~4回必要となります。

臍部瘢痕ヘルニア

腹部の手術や外傷後に生じる、瘢痕組織(傷跡)によってへその形がいびつになるか、欠損してしまう状態を瘢痕ヘルニアと言います。この場合、新たに患者さま自身の組織(皮膚や皮下組織)を用いてへそを作成する治療です。
いずれも健康保険で治療を受けることが可能です。

包茎(真性包茎の場合)の治療について

真性包茎とは包皮口が狭窄しているか、包皮が亀頭に癒着しているため、包皮を容易に反転させて亀頭を露出できない状態です。

こんな方におすすめです。

  • 真性包茎、カン頓包茎、排尿障害、腎機能障害、繰り返す包皮炎および亀頭炎を呈している方などが対象になります。
  • 小学生高学年、中学生でも治療は可能です。

院長からのメッセージ

真性包茎の場合、健康保険が適用されます。泌尿器科でも治療されますが、私たち形成外科の仕事でもあります。術後の傷が目立たないように、縫合することが可能です。さらに包茎の治療は、保険を適用させている病院は限られているようです。
手術法は、陰茎の根元に局所麻酔を施し、余剰な包皮を切除します。亀頭の周囲を丁寧に縫合しますので、傷跡はあまり目立ちません。手術時間は1時間程度、術後の痛みや出血はほとんどありません。術後はしっかりとテーピングと包帯を行います。抜糸は14日から20日程度、通院処置はその間3~4回必要です。
また、機能面では早漏の原因ともなります。保険が利きますので、治療の必要な方は、なるべく早く手術をお受けになることをお勧めします。

口唇裂の2次修正術について

乳児期に受けた口唇裂の手術後、成長に伴って口唇の形状変形が顕在化してくることも多く、何らかの修正術が必要になってくる場合があります。
当院では、術後口唇変形が高度で、患者さまやご家族の要望が強い場合や、患者さまの成長が終了し、さらに歯列矯正治療が終了している場合、最終の修正治療として口唇修復を行っています。

こんな方におすすめです。

  • 口唇の赤い部分がくびれている。
  • 口唇の左右がずれている。
  • 鼻と唇との間の傷が凹んだり盛り上がって目立つ。

院長からのメッセージ

口唇の変形が軽度で限局した場合でも、良い結果を得るためには、十分な術前のプランニングが必要となります。
口唇裂には、鼻の変形や口蓋の形成不全も合併しているため、場合によっては大胆な手術が必要となるので、総合的な治療が可能な施設と連携して治療をすすめていきます。

耳垂裂および耳垂欠損の治療について

耳垂裂のイメージ

耳垂裂および欠損には、先天的に生じるものと、ピアスや外傷によって生じる後天性のものがあります。
当院では受診されるほとんどの患者さまは、イヤリングを長期に装着することにより、徐々に耳垂が裂けてしまう場合がほとんどです。耳垂裂は、日常診療で遭遇する比較的頻度の高い疾患です。

こんな方におすすめです。

  • ピアス穴が延びきって裂けそう。
  • ピアスをしたくても、すでに耳垂裂があるからできない。
  • 耳垂が欠損もしくは小さすぎてピアスがつけることができない。

院長からのメッセージ

耳垂裂および欠損の治療は、耳垂(耳たぶ)は髪の毛に隠れにくい部分であるため、可能な限り丸みのある自然な形態が得られるように形成します。
また、単純に縫合するのではなく、将来、ピアス穴を開けることができるようにするために、組織移動術(皮弁作成)を行います。

耳介の変形(先天性形態異常)

先天的な耳の変形の治療は、形成外科で扱われる病気の一つです。

《立ち耳、折れ耳》

立ち耳は、先天的に耳輪の低形成または、耳甲介腔の過形成を呈し、発生率(5~6%程度)で、さまざまな形態が認められます。折れ耳は、耳介上部が折れ曲がったもので、通常小学校にあがる前に手術を行う方が良い結果が得られやすいと言われています。

《埋没耳》

埋没耳は、耳介上部が側頭皮下に埋没し、手で容易に引き出すことが可能ですが、放すと元の状態に戻ってしまうという形態異常です。この耳介の形態異常である埋没耳は、軟骨自身の変形と軟骨を被覆する皮膚の不足が原因で生じます。
治療は、乳児期の場合、耳介軟骨が柔らかく可逆性に富むため、装具を装着することによる矯正治療が可能な場合もあります。しかし、軟骨の変形が異常に強く、矯正装具の装着をもってしても、改善しない場合は、外科的に治療を行います。

こんな方におすすめです。

  • 耳介の変形により、メガネをかけることができない。
  • マスクがすぐにはずれてしまう。
  • 耳が立っていることにより他人からからかわれる。

院長からのメッセージ

耳垂裂および耳垂欠損の治療は健康保険適用になりますが、その状態や程度によって治療方法が異なりますので、事前に受診してから費用を見積もります。

瘢痕(傷跡)の治療について

傷跡の治療は健康保険が適用されます。

ヤケドや事故によるケガ、さらに手術などによって生じた傷跡がまれに赤く広がり、かゆみや痛みを伴う状態(ケロイド)や、本来の傷より硬く大きく盛り上がる状態(肥厚性瘢痕)となり、色素沈着や凹凸を生じてきれいに治らず非常に目立つことがあります。特に、顔や腕などの目に見える露出部では、本当に気になるものです。このような場合、患部を除去した後、可能な限り目立たせないようにする工夫をして傷跡を修正します。

こんな方におすすめです。

ケガの治療を適切に受けたにもかかわらず、傷跡が目立っていませんか?
形成外科的治療により、傷跡を目立たないように修正することが可能です。
しかし、全ての傷跡が治療の適応になるわけではないので、当院の医師にご相談ください。

院長からのメッセージ

さらに重症のやけどを受傷し、適切な治療を受けても、治療後に皮膚に“ひきつれ”を生じ、腕や首などが自由に動かせない状態(瘢痕拘縮)が起こることがあります。このような場合、我々形成外科医は、“ひきつれ”を解除する手術を行います(瘢痕拘縮形成術)。
しかし、すべての傷跡を手術のみで治療できるというわけではなく、ステロイドの注射療法や、内服療法、外用療法で対応する場合もあります。特にケロイドになった傷跡にメスを用いて除去した場合、再発し、除去する前よりも広範囲に広がり、痒みや赤みも増強することがあります。傷跡の治療は、それほど単純なものではありません。それぞれの状態に応じて、専門の知識を持った医師が、的確な診断と治療方法を選択することが大切であるということです。

治療方法

【外科的治療法】

手術後や外傷後の傷跡でよく見られるものとして、肥厚性瘢痕や扁平瘢痕があります。縫合した部分が治癒した後に境界明瞭で赤く盛り上がり、時に痒みを伴うものや、痒みや痛みはありませんが、白く光沢のある盛り上がった状態になる場合があります。このような場合、瘢痕組織をメスで丁寧に切り取り、特殊な縫合方法で縫い直します。さらに術後、傷の安静を保つために約3カ月程度テープで固定します。また、場所や傷の長さや大きさによっては、ジグザグに切り取り、ジグザグに縫合する場合もあります。これは傷跡が目立ちにくくするための工夫で、我々形成外科医がよく行う手技の一つです。

【薬物療法】

肩や前胸部などはケロイドの好発部位で、ケロイドになった傷跡は、手術による治療はできません。このような場合、腫瘍状に盛り上がった赤みを改善する目的で、内服、外用剤、圧迫の併用治療を行います。治療期間は約3カ月から6カ月間の長期治療が必要ですが、現在のところ、この三者併用療法が最も効果的とされています。