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ボトックス製剤による治療
わきの多汗症
わきは汗腺が密集している所で、暑さを感じたり、ストレスや緊張状態などを脳が感じると、汗を出す信号が汗腺を刺激し、汗が出ます。
特別な原因がないのにわきに多量の汗をかく疾患を「原発性腋窩(えきか)多汗症」と呼びますが、重度のわき多汗症は保険診療で治療できます。
ボトックス製剤による治療(自由診療)
当院では、自費ではアッヴィ合同会社製の「ボトックスビスタ®」と、保険ではGSKグラクソスミスクライン社製の「ボトックス®」を取り扱っております。
ボトックス注射はこの汗を出す信号をブロックし、発汗を抑えます。1回の注射で4~5カ月効果が持続しますので、年1、2回程度の治療で汗を抑えることができます。
ボトックスは1989年にFDA(米国食品医薬品局)で承認された薬品で、世界中で使用されている製品です。
ボトックスビスタの治療を希望される場合は、保険診療対象外の自由診療となります。
ボトックス注射はこの汗を出す信号をブロックし、発汗を抑えます。1回の注射で4~5カ月効果が持続しますので、年1、2回程度の治療で汗を抑えることができます。
11,000円~132,000円(税込)
リスク・副作用:
アナフィラキシー、肝障害、発疹、そう痒感、紅斑、注射部位の膨脹・熱感、疼痛
ボトックスビスタ自体は薬機法の承認を得ている薬剤ですが、承認範囲外の治療の多汗症や小顔美容診療(口筋肥大症治療)を目的として使用しています。
入手経路:アッヴィ合同会社より購入しています。
同一の成分や性能を有する他の国内承認医療機器・医薬品:同一の成分や性能を有する他の国内承認医療機器・医薬品などはありません。
諸外国における安全性における安全性:
【禁忌】・全身性の神経筋接合部の障害を持つ患者
・妊婦及び授乳婦
・過敏症の既往歴のある患者 ・眼圧の高い患者
未承認医薬品に該当する為、未承認医薬品等は医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の救済の対象にはなりません。
ボトックス以外の治療
エクロック®ゲル
エクロックゲルは、新しい塗り薬で、神経から伝えられる汗を出す指令をブロックします日本で初めて健康保険の適用が認められた「原発性腋窩(えきか)多汗症」用の塗り薬です。
エクリン汗腺が交感神経から伝えられる汗を出す指令をブロックすることで、発汗を抑えることが期待できます。
1日1回、両わき全体に塗布します。わきの水気をタオルなどでよく拭き取ってから使用してください。ボトルから、キャップとアプリケーターを外して使用します。
ラピフォート®ワイプ
ラピフォートワイプ2.5%は、米国Dermira社が開発した外用剤の処方を一部変更したワイプ製剤です。有効成分であるグリコピロニウムトシル酸塩水和物は、汗腺のムスカリンM3受容体へのアセチルコリンの結合を阻害することで、発汗を抑制します。
ラピフォートワイプ2.5%は、1日1回、1包に封入されている不織布1枚を用いて両腋に塗布することで、「原発性腋窩(えきか)多汗症」に対する効果を示します。